東京大学工学教程


東京大学工学部,および東京大学大学院工学系研究科において教育する工学はいかにあるべきか.1886 年に開学した本学工学部・工学系研究科が 125 年を経て,改めて自問し自答すべき問いである.西洋文明の導入に端を発し,諸外国の先端技術追奪の一世紀を経て,世界の工学研究教育機関の頂点の一つに立った今,伝統を踏まえて,あらためて確固たる基礎を築くことこそ,創造を支える教育の使命であろう.国内のみならず世界から集う最優秀な学生に対して教授すべき工学すなわち,学生が本学で学ぶべき工学を開示することは,本学工学部・工学系研究科の責務であるとともに,社会と時代の要請でもある.追奪から頂点への歴史的な転機を迎え,本学工学部・工学系研究科が執る教育を聖域として閉ざすことなく,工学の知の殿堂として世界に問う教程がこの「東京大学工学教程」である.したがって照準は本学工学部・工学系研究科の学生に定めている.本工学教程は,本学の学生が学ぶべき知を示すとともに,本学の教員が学生に教授すべき知を示す教程である.

2012 年 2 月
北森武彦 (2010-2011 年度 東京大学工学部長・大学院工学系研究科長)

 ※本シリーズは、日本語版は丸善出版(株)から出版しています。英語版については出版計画は未定です。
 

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